今年は昭和100年、戦後80年、私は第二次世界大戦中に生まれた者としては、感慨深い年だなと思っております。
さて、本題に入ります。 まず、街路景観についてお尋ねいたします。
市街地の街路樹は都市に緑の景観と安らぎを与えるとともに、統一された樹種と樹形は近代的都市の建設には欠くことのできない重要なファクターとなっており、街路樹は、良好な都市景観の創出には大事な要件の1つであることは言うまでもないことであります。
さて、昨年4月24日に建設委員会の所管事務調査として、松戸市の街路樹及び京葉線南船橋駅周辺の視察を行い、船橋市とは比較にならないほどの管理の行き届いた松戸市の街路樹には驚かされたものです。その後、本市の南船橋駅周辺の新しいららアリーナや、新しい商業施設と住宅地を視察し、かつての殺風景な南船橋駅前の景観とは見違えるほどに変化した町並みには大いに驚いたものでした。
しかしながら、唯一旧態依然のまま植栽されている粗末な街路樹には、正直がっかりいたしました。この新しい町の街路景観にふさわしいとは到底思えない、古いマテバシイの街路樹がそのまま放置されていたからであります。
そもそもが、マテバシイは本県房総半島南部の山に多く自生するブナ科の常緑高木であり、潮害に強く安価であることから、かつては東京湾沿岸の工場地帯造成時に各所で多用されたものであり、当該マテバシイも当時のそのままに、現在も残置されているものであります。私の経験からすると、このマテバシイは常緑で葉が厚く大きく、また、樹形を一定に保つことが難しいことから、現在は一般市街地の街路樹としては使用されず、近年は全県的にほぼ使われなくなった過去の時代の樹種でもあります。この新しい斬新な町の都市景観構成にふさわしいとは到底思えず、そのセンスを疑うとともに、この南船橋駅周辺のせっかくの良好な景観を、この不釣合いな街路樹が損なっていることは言うまでもないものであります。
したがって、この生まれ変わった南船橋駅前の町の景観にふさわしい新しい樹種に変更すべきであると私は思っているので、このマテバシイの街路樹の改植について、市のお考えをお聞きいたします。
◎道路部長(吉川健) お答えいたします。
JR南船橋駅から、ららアリーナに至る市道00-076号線、16-026号線のマテバシイは、議員ご指摘のとおり、開発当時に事業者により植樹されたものと思われる樹木でございます。一部の樹木は生育不良が見られることから、改植の必要性については、認識しているところでございます。今後、同種の街路樹のある他市の状況等を参考に検討を行うとともに、議員のご意見を踏まえ、新しい町並みにふさわしい、緑量を感じる美しい都市景観となるよう、改植の方法、樹種等を検討してまいりたいと考えております。
以上でございます。
◆川井洋基 ご答弁ありがとうございました。
前向きに改植していただけるということは、大変期待を持てる話でございます。
そこで提案ですが、改植樹種については、剪定がほぼ不要で一定の樹形が保たれ、周年緑である針葉樹の一種、コニファー類の検討や、オーストラリア原産の女性に人気のあるミモザ──アカシアとも言いますけど──などの常緑花木などに植え替えれば、街路樹そのものでも話題になる可能性も出てきます。新しい町のせっかくの良好な都市景観を損なうことなく、品格が向上し、むしろ町の活性化にさらなる付加価値を与えると確信するものであります。
したがって、新しい町にふさわしい、新しい街路樹が南船橋の駅前景観をより一層の向上に寄与することは言うまでもないものであります。
かつては高根公団の問題があったポプラ並木を現在のユリノキに全面改植し、本町通りでは土地や気候に合わなかった北米産のアメリカハナミズキをクロガネモチに、市場通りの、これまた問題や苦情の多かったヤナギをベニバナトチに改植、習志野台のニセアカシアは台風に弱く、倒木が問題であったことからイチョウに改植した等々、市内では他に多くの路線で過去に全面改植を行ってきた事実は、枚挙にいとまがありません。
市内のほとんどの路線で街路樹の改植を余儀なくされ、あたら公金の無駄遣いになった原因の最たる問題は、こと樹木に十分な知見や経験のない職員の配置による誤った選択と管理が今日の事態を招いたと言っても過言ではないと思うものであります。したがって、南船橋駅前も街路樹の改植によって、より一層の町のにぎわいと都市の品格の向上に寄与することは言うまでもないことであると確信するものであります。